教友たち(彼らにアッラーのご満悦あれ)が預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとにいる時、ジブリール(彼に平安あれ)が知られぬよう人間の姿で、彼らのもとにやって来た。彼は預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)のもとに教授を請う者の形で座ると、イスラームについて尋ねた。彼は、2つの信仰証言、5度の礼拝の遵守、浄財を受領資格者に支払うこと、ラマダーン月に誠実な意図でもって断食すること、可能な者はハッジの行を遂行することを含む、これらの柱について回答した。すると男(ジブリール)がそのことを承認したので、教友たちは驚いた。彼の質問は、知らないがためにそうしたのではなく、回答に対してそれが正しいことを承認したからである。また男は、信仰(イーマーン)について尋ねた。すると預言者は、次の6つの柱について回答した:アッラーが創造主、糧を授けるお方であり、完全なる属性を備え、あらゆる欠点から無縁であることの信仰。アッラーが栄誉ある僕として創造し、アッラーのご命令に則って行い、反抗することのない天使たちへの信仰。アッラーの御許からその使徒たちに下された、諸啓典への信仰。アッラーからその宗教を伝達する諸使徒への信仰。人が死後復活し、清算を受ける最後の日への信仰。定命への信仰。それから今度は、男はイフサーン(至善)について尋ねる。彼(アッラーの使徒)は男に、こう言った:それは、アッラーをまるで見ているかのように崇拝することだ。そしてたとえそのように崇拝できなくとも、アッラーを恐れながら崇拝しなければならない。なぜならアッラーは全てをご覧になるお方であり、知らないものは何もないからだ。それから審判の日については、それがいかなる被造物にも分からないことだと説明する。また、審判の日の予兆としては、奴隷女性とその子供の増加、あるいは子供の母親に対する親不孝が増え、それがまるで女奴隷を扱うかのような態度で行われるということや、末世には羊飼いや貧者が現世の富を手に入れ、建物の装飾や建設を自慢し合うことを挙げた。これらの質問と回答は、ジブリールからのものであり、この純正な宗教を教授するためのものであった。それゆえアッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は、言ったのだ:「彼こそはジブリールである。あなた方にあなた方の宗教を教えるために、やって来たのだ。」
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